大手メディアが伝えない情報の意味を読み解く
情報屋台
暮らし

アシナガバチを移住させました

2018.07.04 Wed
暮らし

先月はじめのこと。うちの町に移住なさった都会出身のご夫妻からセグロアシナガバチの駆除を頼まれました。アシナガバチの仲間では最大級で、よくスズメバチと間違えられる蜂です。でも、まだ女王蜂一匹なので、もう一度、別の場所で人生をやり直してもらおうとビニール袋で生け捕りにしました。

巣を見ると、すでに巣穴が10個ほど作られ、幼虫が5~6匹生まれていました。女王蜂一匹のおよそ一ヶ月の働きです。ビニール袋の中で巣を失い、悲しく打ちひしがれる女王蜂の姿を見ていたら愛情がわいてしまい、なんとか巣ごとうちのベランダに移住させることにしました。

それに、家の裏にある私の無農薬家庭菜園には、彼女達が好きなイモムシ類がたくさんいますから、お互いにメリットはあります。

実は以前、工房入り口に作られた巣を、瞬間接着剤を使って女王蜂ごと2メートルほど静かに移設したことがあったのです。しかし、今回は買い置きがありません。それに、巣を移設しても袋の女王蜂を放した時に、そのまま元の場所に戻ろうと飛び去ってしまうかも知れません。

あれこれ考えて、ついにいいアイデアが思いつきました。

まず、割り箸で巣の根元をはさみ、うちの子供達が使っていたプラスチックのミニ水槽(虫用)のふたの内側にガムテープで貼り付けました。水槽にセットし準備完了。上部の入り口から女王蜂をそっと入れました。すると、すぐに巣を見つけてくっついてくれました。きっと涙の再会だったでしょう。一晩、水槽の中で家族水入らずで過ごしてもらいました。

asinaga2

そして翌朝、まだ薄暗い夜明け前、あらかじめ水槽のふたにセットしていた針金でベランダの手すりの木部に固定、静かに水槽を外してみました。パニックになり巣を放棄するかと思いましたが、さすがお母さん。じっと巣にへばりついて子供達を守っていました。大成功です!

asinag1

asinaga3

その後、毎日虫捕まえに出かけては子供達に与え、巣も大きくし、現在はやっと10匹ほどの家族になりました。来月には数十匹の家族になり、農薬のない安全な私の畑をフィールドにたくさんのイモムシを獲ってくれることでしょう。

seguro2

そういえば、一匹の働き蜂は一日で、いったい何匹のイモムシを捕まえられるのでしょう。私にはわかりませんが、たとえば少なく見積もって20匹の外勤専門の働き蜂が一日1匹ずつイモムシを捕まえたとしたら、毎日20匹です。一週間で140匹、一ヶ月 でまさかの4200匹 になります。

これは、めでたし、めでたしです。


この記事のコメント

  1. 高成田享 より:

    アシナガバチは、スズメバチ科だけれど、亜科が違うのですね。攻撃性は少ないそうですが、プロでないと、引っ越しなど、できそうにないですね。養蜂家にとって、イモムシは「害虫」なのでしょうか。興味深い世界です。

  2. 安藤 竜二 より:

    今回のことでコツをつかんだので、次回は大掛かりでなくても移住させられそうです。イモムシやアオムシは、私の畑の野菜の害虫です^^本文修正いたしました。

  3. 仲津 真治 より:

    凄い体験ですね。 命在るものの営みに健気さを感じます。

  4. 安藤 竜二 より:

    ありがとうございます。蜂駆除をたくさんしてきた男の気まぐれな行為ですが、アシナガバチにも親の愛があることを確認できた気がします。無益な蜂駆除を減らしたいものです。

コメントする

内容をご確認の上、送信してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

暮らしの関連記事

Top